週末猟師

休日に射撃や狩猟を楽しむ

猪止刀を決める

止めると言うことは速やかに心臓を一突き(追記:大きな鹿などは心臓自体を止めてしまうと血が抜けにくくなるので大動脈を切ったほうがよいとのアドバイスをもらいました.)にすることが求められます.外形的にはダガーのような形状が突くことには適していますが,銃刀法の改正で5.5cm以上の剣は所持が禁止になっています.猪を止めるのに持っているものが,これに該当すると誤解を招きかねないのは落ち着きません.よってこのような形状は避けることにします. で,トヨクニのこちらが最初の候補でした.
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土佐鍛猪止刀
スカンジグラインドのようですが,その高さが微妙に思いました.それに扱いがずさんな私に白紙でこの値段かぁというのもあります.ただこの刃物は一種の misericord として携帯する面がありますので,もちろん「使える」というのは一義ですが,やはり速やかに突くことを念頭におきたいと思いました.安価な鋼材で切れが悪くなることは避けるべきでしょう.コールドスチールあたりで刃体は良さそうなのがありましたが,グリップがチープな感じで実用本位過ぎます.私にとってはある意味儀式的なものでもあるので,グリップも美しくあって欲しいのでした. 突くなら形状はダガーが良さそうでも持てないので,調べていくとナイフで pig sticker という分類があることを知りました.原意は豚を刺し止めるものですから,そのものずばりです.実際はそれ専用ってことではなくて,長くて突きやすい作りになっているということのようです.何社からも出ているようですが,いいなぁと思うのはカスタムナイフだったり,どこで買えるのか分からなかったりするものでした.ある程度以上の鋼材を使っていて買いやすいメーカーの一つに Bark River がありますが,ここは Bravo シリーズの派生(らしい)で pig sticker を出しています.
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ただあまり人気が無いみたいで,製造数も少ないのではないでしょうか.DLT Trading を見てもグリップの選択肢が少なくなっています.美しいけど安価で実用的な Black Canvas Micarta は在庫が無くなっていて,あっても Rampless です.用途を考えると ramp はあったほうがいいと思われます.すると G-10 か,exotic wood でしょうか.好みによっては Green Canvas Micarta もありますが(私は,うーん). 本当は burl (木のコブの部分で模様が美しい.銃床などにも珍重される)が良かったのですが選択できませんでした.で,在庫のある中では一番いいと思った Desert Ironwood Brass Pins に決めました.でも発注したら Out of Stock になりました.ほんとに在庫が少ないみたいですね.
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今後実際に使ってみて正解だったかどうか判断しますが,間違っていたときには「再考シリーズ」になりますので,出ないことを祈って下さい.笑