週末猟師

休日に射撃や狩猟を楽しむ

ナイフのハンドル材を考える

バークリバー(Bark River)ってカスタムではない,いわゆるプロダクションナイフのメーカーとしてはアメリカの中でも上品な製品を多く出していると思います.もちろんバークリバー自身もいいものを作っていますが,youtube で有名な北海道の先生の影響力も相まって,日本(の一部)でも結構人気のあるナイフメーカーの一つではないでしょうか.笑 ここのナイフはハンドル材を他品種から選べたり,製造しているのは fixed blade のみで folding は一切やってないといったようなところも大きな特徴かと思います.

さてハンドル材としては Black Canvas Micarta はこのメーカーの標準です.

画像
キャンバス地を重ねて熱硬化性プラスチックで固めたものです.とても優秀な素材だと思いますし,狩猟などで実用するとどろどろに汚れるので,すぐに洗い流せるこのような材質はとても実用的ではあります.

しかし,折角いろんなハンドル材があるのですから,いいものを使ってみたくなりますよね.バークリバーが使っているハンドル材の中で木は次のようなものがあります.

African Black Ebony

African Blackwood

Amboynia Burl

American Walnut

Australian Gum Burl

Bastone Walnut

Birdseye Maple

Blue & Gold Elder Burl

Bocote

Buckeye Burl

Chakte Viga

Chechen Burl

Cocobolo

Dark Curly Maple

Desert Ironwood

Desert Ironwood Burl

Hellfire Maple Burl

Hormigo Burl

Macasser Ebony

Red & Gold Elder Burl

Rosewood

Spalted Birch Burl

Zebrawood

Zericote

結構選べますね.先日買った Pig Sticker は Desert Ironwood でした.気に入っていますが,このような木材ってただの柾目より,コブ材(burl)のほうがおもしろいので珍重されがちです.ただ模様はものによって異なりますから,気に入らない模様だってあるかも知れません.よって材質名だけで選ぶのではなく,実物を見て注文した方がいいと思います.

で,バークリバーナイフを扱っている大手の一つである DLT Trading から先日買ったときは,画面に画像が出ている,そのものが届いたので驚きました.どうもここは少なくとも木材など模様が違うものに関しては,販売するそのものの写真を掲載しているようです.ですから,注文するとそのナイフがしばらくすると SOLD OUT になるのです.(micarta のようなものの場合はそうでないかも知れません)同じ木材でも,例えば Cocobolo #1 などと番号が振られているので,そのことを示していそうです.

こういう対応は普通のプロダクションナイフメーカーだったらできないと思うので,やはりバークリバーはプロダクションとカスタムの間くらい,セミカスタムメーカーというべきなのかも知れません.

なお,在庫が無い種類については pre-order が可能で,この場合は割引がついたり,ハンドル材やライナー,ピンの種類を完全にオーダーできます.ただ上で書いたように木材の模様については完全に出たとこ勝負になってしまうので,悩みますね.