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【勝手にFAQ】見切りとは

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猪猟 みきり
猪の巻き狩りで行う見切りについてですね.見切りというのはどのあたりに猪がいるかを判断する方法です.だいたいこのあたりで寝ているだろうという山の周りを回ってまずは足跡を見つけます.
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山に入った足跡があれば,とりあえずそっちの山の方に行ったことは分かります.そしてそのままその山の周りを回ります.
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出て行った足跡がなければ,その山にいると判断できます. 一方,出て行った足跡を見つけたら,その山にはいないということになります.
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実際には足跡を見て何頭入ったかを判断して,出て行った足跡も同じように見て引き算します.もし出た足跡より入った足跡の方が多ければ,まだいるということになります.また足跡の大きさや深さから何キロくらいかも判断して個体を同定することもあります. その後,猪が入っているであろう山の周りで複数の射手が待ちますが,このとき猪はだいたい通るコースが決まっているので,そのあたりに配置します.これを立間(たつま)と言い,このようなスタイルの猟を巻き狩りといいます.我々の巻き狩りでは犬を使いますが,犬は臭いを追って山に入っていきます.
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猪はその気配で逃げ出し,立間の方にやってきますので,それを迎え撃つことになります.
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犬が猪を追いかけるだけでなく,近くまで行って足止めできるようであれば,巻き狩りではなく単独猟も可能ですが,猪の反撃もありますので,犬が負傷しやすくなります. なお入った足跡を見つけても,出た足跡を見落としたり,足跡の向きを見誤ると空振りになります.犬を入れて猪が出てくれば我々の勝ち,山が空だったら猪の勝ち,という感じですが,それも巻き狩りの楽しみです.