週末猟師

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銃による事故発生率を考える

銃による事故は万に一つも起こしてはならないとよくいいますが,実際はどんなところなのでしょうか.警察白書を見ていたら猟銃類による事故の集計がありました.それによると装薬銃と空気銃を合わせて平成27年度に10名だったそうです.このうち8名は自殺なので純粋な事故による死者は2名となります.

この年の銃の数は装薬銃と空気銃を合わせて 199497 となっていますので,事故発生率は 10ppm となります.10万年持ち続けると死亡事故を起こす感じでしょうか.一応統計上は万に一つ以下と言うことにはなってますね.

ところで交通事故と比べるとどうでしょう.同じ年の交通事故死者数は 4117 名だったそうです.一方国内にある自動車(乗用車,貨物車,乗合車,特殊用途車,二輪車の合計)は 80,670,393 台とのこと.すると,事故発生率は 51 ppm となります.ちなみにこの数字は事故から24時間以内の死者数をもとにしています.が,事故後すぐに亡くなる方ばかりではないので,これを1ヶ月以内とすると,2.15 倍程度になるという統計データがありますから 110ppm となります.こちらは万に一つという安全レベルには達していないわけですね.

まあこれをもって自動車は銃より 11 倍危ないということになるのか,銃を扱っているときの方が気をつけてやっている成果が 11 倍でているのか分かりませんし,そもそもこういう比べ方で意味があるかはわかりません.ただいずれにしても銃による事故が皆無になることを目指すのは異論がないところではありましょう.