これからはじめる狩猟入門

図書館シリーズです．

今夏出たばかりの新しい本です．イラストや写真が多用され，大変見やすいですね．ぱっと見，東雲さんの教科書シリーズ三部作のようなイメージです．ただ記述に誤りが散見されることと，猟野で銃取扱説明の撮影をしているところなどが気に掛かります． 他には例えば銃の木ストを拭く写真の説明に「ガンオイルを含ませた油（ウエスの間違い？）でふくように心がける」とあったりします．ガンオイルで木部は磨いちゃダメですよね．オイルフィニッシュの木部にはそれ用のオイルがあります．あとボルト式ライフルのお手入れでは銃口側からロッドを入れてたりとか...．保管の説明では先台を外すと書いてありますが，その先台が本体と一緒にガンロッカーに入っていたりと，まあそこの所轄では突っ込まれなかったのだとは思いますが，疑問に思うところがしばしばあります． 巻狩に関しては筆者のグループのやり方が書いてあって，それはそれで興味はありますが，また場所が違えばやり方も違いますから，これからはじめるような初心者には，こういう例もあるんだというような書き方をしたほうがよかったのではないかなと思いました．