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多重偏見ニュース

こんなニュースがありました.
ロス乱射事件、日本人ハーフの容疑者が銃弾を自作した可能性 SmartFLASH/AP/アフロ
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 11月14日、ロサンゼルス近郊にあるサンタクラリータの高校で、日本人ハーフの少年が銃乱射事件を起こした。容疑者である16歳の少年は、犯行後に自分の頭部を撃ち、15日午後に病院で死亡が確認された。  容疑者が使用していた銃の出どころは明らかになっていない。だが、2017年に亡くなった容疑者の父親はハンターで、自宅にはいくつかの武器が保管されていたという。11月14日の米メディア『KTLA』の取材に、容疑者の同級生が「彼の父親は、いつも銃弾を作っていた。彼も、銃や銃弾を作っていたと思う」と語っている。  近年のアメリカでは、銃規制にともない、銃弾の入手も厳しくなってきている。9月4日の『ブルームバーグ』によれば、アメリカで拳銃や殺傷能力の高い銃器の販売をしてきた「ウォルマート」は、銃撃事件が相次いだことから、一部の銃弾の販売を停止したという。  しかし、16歳の少年がそれほど簡単に銃弾を自作できるのだろうか。  米メディア『Task&Purpose』は、「銃弾は高価な場合がある。多くのスナイパーは、弾薬の作り方を学ぶことは、労力に値すると考えている。独自の弾薬を装填すれば、ショットをより正確にすることもできる」として、銃弾の作り方を紹介している。  全米ライフル協会認定コースの講師によれば、火薬を詰めるカートリッジは、使用済みのものを再利用するのが賢いという。  まずはカートリッジに弾薬を再装填するための機械をいくつか購入する必要がある。同講師は、「ほとんどオンラインで購入できます。ただし、安い機器だと、うまくいかずにイライラすることになります」と語る。  次に、使用済みのカートリッジをクリーニングし、そこに機械を使いながら、火薬に点火する起爆用突起部プライマー、火薬、弾丸を順番に詰めていく。これだけで、市販品の半値ほどになるという。  機械さえそろっていれば、銃弾を自作することは簡単なようだ。容疑者の少年が、父親の姿を見よう見まねで銃弾を作った可能性は否定できない。
書き方が気になるニュースですね.まず日本人ハーフであったとしても市民権を持っているなら,それはちゃんとしたアメリカ人です.おまけにアメリカで生まれたなら,それは将来大統領にもなり得る完全無欠なアメリカ人と言えます.そもそもが移民の国なので,日系アメリカ人といういいかたはありますが,こういうところに日本人ハーフという言い方を持ち込むところに偏見を感じます. あとは「彼の父親は、いつも銃弾を作っていた。彼も、銃や銃弾を作っていたと思う」というところですかね.そりゃ,ハンターで射撃もやっていれば,弾ぐらい作るでしょうよ.ただ銃を作るというのはそれほど一般的ではないはず.自動車を運転する人がセルフでガソリンを入れるのは普通ですが,自動車自体を作るのはよくある話じゃないでしょ?確かに彼のうちでは自作の銃がみつかっているとのことですけど,それは精度が高かったりするサードパーティ製の部品を組み合わせて作るキットみたいなものかと思います.ライフル系に多いかも.旋盤やフライスなどまで使って形のないところから作るとなれば,それは銃を作ったといえるかも知れませんが,そんな人は滅多にいません.車だって HKS のタービン,TRUST のマフラーとかに交換する人がいても,それで自動車を作ったとは言わないし,さすがにエンジンブロックを金属塊から自分で削り出したとかだと作ったと言えるかも知れないけど,そんな人は滅多にいない.ともかく銃に関しては父親が遺したものではないでしょうか.いくつかは登録されているとのことですし.あと今回の事件は拳銃で起こされたようです.ということは,銃の出所があきらかになっていないというのが,本人が密造したのでは?ということに結びつくのは更に極端ではないかと思います.そもそも,作る,すなわち悪みたいな,偏見に満ちた発言です.そこは日本じゃないんだから. ちなみに「機械さえそろっていれば、銃弾を自作することは簡単なようだ。」とあり,それは確かにそうですが,弾を作るには,雷管,火薬,弾頭などが必要なんですよ.これらをいちいち買うより,普通の拳銃なら余程大量にじゃない限りは,弾を買った方が安いし,入手も簡単なはず.もちろんこれらの材料が自宅にあれば作れるでしょうけど,それが弾を買うより,作る方が正体が知れないやつ的なとらえ方になるのは,事件とは全く無関係であり,筋が通りません. 事件自体はもちろんショッキングですが,このような報道自体も気分が悪くなる要素満載でしたね.