週末猟師

休日に射撃や狩猟を楽しむ

Lee dipper の妥当性を考える / 30-06

今期はいろいろあって,来期もどうなるか分からない北海道ですが,いつか鹿撃ちに行きたいなぁと思っているわけですね.そのための銃もあるわけで...

 

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今のところは練習ばかりに熱心です.笑 ただ北海道となると行くのに海を越えなければなりませんから,船なり電車なりに乗ることでしょう.このときに持ち込める実包は200個以内と決まっています.ところが雷管は400個まで運べるのですね.であれば,現地で簡易にハンドロードできるようにして行くのがいいかなぁなんて考えるわけです.まあ勝手にドカドカ撃ちまくる前提になってしまっていますが.笑 究極シンプルにはこんな道具を持参するのがよさそう.

 

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Lee Loader ですね.ただ私はこんなのも持ってるので,こっちでもいいかな?

 

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Lee Hand Press です.これだったら普通のダイが使えます.でもやっぱり荷物は小さくしたいから前者かな? というのも,パウダースケールくらい持っていってもいいのですが,付属のディッパーが使い物になれば,前者のような究極シンプル系でもいけちゃうんじゃないかなぁなんて考えたわけですね. ただ各ダイセットに付属のディッパーのサイズ情報がないんですよ.幸い自分は普通の Lee ダイを持っています.

 

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上のように,ダイセットにはディッパーがついているので,多分 Loader にも同じサイズが付いているだろうと想定できるわけです.それで考えてみましょう. 早速ダイセットの現物を見ると

  • 243Win : 2.8cc
  • 308Win : 2.8cc
  • 30-06 : 3.4cc

が入っていました.私の主力火薬は H4895 ですから,チャートの該当部分を見るとこうあります.

 

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北海道に持っていくのは 30-06 の予定です.すると 46.7gr はいることになりますね. Hodgdon のページでレシピを見ると

  • 150gr NOS BT / min 46.0gr=2806fps / max 51.0gr=2976fps
  • 180gr SIE SBT / min 41.0gr=2427fps / max 46.0gr=2668fps

とありました.これらは 46.7gr 入れたとするとそれぞれ 2830 fps, 2668 fps となります.ただし後者は max を越えていますので,注意してください.これらはいずれも 24" の検圧銃での結果で,自分が使うのは 22" バレルです.ライフルは銃身を長く使って加速するように火薬を調製していますから,当然自分の 22" だと 24" によるこれらのデータより遅くなります.経験上は大体 100〜150 fps 落ちる傾向にあります.ですから,3.4cc ディッパー(H4895 46.7gr)で量ったものを 22" バレルで使うなら

  • 150gr : 2680〜2730 fps
  • 180gr : 2520〜2570 fps

程度になると想定できます.実際に撃ってみた結果の一部がこちらです.180gr 弾頭を使って大体 2550fps という結果でした.これは上で計算で推定した弾速の範囲に入っていて妥当そうです. というわけで,30-06 ダイセットに付いてくるディッパーを H4895 に使うなら,適切な火薬量になることがわかりました.しかしより緩燃性火薬には小さいでしょう..ちなみに 308Win や 243Win だとどうなるかは検討していませんが,いずれ確認したらエントリしたいと思います. あ,今思い出したのですが,実はこれを持ってました.

 

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過不足あればこのセットから適切なのに入れ替えていけばいいのです.が,ここでは LOADER だけ持って渡道するシーンを想定しているので,適用しないことにします.笑