週末猟師

休日に射撃や狩猟を楽しむ

はじめての狩猟バイブル

おなじみ図書館シリーズです.

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確かに厚さはムック並だし,そんなに大きな本ではないですけど,定価1000円ということなので,結構頑張ってるなぁと思いました.書き方とか構成は正直子供向けの本のような印象を受けます.内容は大人だけど.笑 でもまあ許可すら持ってない,これからやってみようという向きにはいいかも知れません.

内容で気になったところはいくつかあります.まず所持許可証に関して「そもそも「免許」ではなく,本来は禁止されているものが公安委員会により「許可」されたに過ぎないのに注意」とあります.ただしここは免許でなく許可なのはいいとして,本来禁止されているものが許されるという意味で言えば「免許」も同じ意味です.例えば公道での自動車の運転も一般には禁止されている行為ですが,特定の人だけに許す行政処分が「運転免許」です.銃砲の場合はある人が所持することを許可するという「免許」ではなく,ある特定の銃をその人が所持することを許す「許可」というシステムであるという意味で,免許ではなく許可であるという話になります.

次いでスラグ射撃に関して,ライフルは装薬十年の経験が必要で「シカやクマやイノシシなどの大物猟に不便であるから,本来散弾銃なのだけれどもライフル銃のように1個の弾丸(スラグ)を発射するように作られた「スラグ銃」(あるいは替え銃身)が作られている」というのも違和感がありますね.日本の特殊事情がスラグ銃を生んだととられそうな書き方ですけど,実際はそういう事情でなくても世界的にスラグは使われているはず.日本ルールなのはハーフライフルのことだろうと思います.

あとは著者の好み全開ってのが,最初に買うべき万能銃でスライドアクションをお勧めしているところですね〜.まあ確かに人銃一体の境地に達するように練習すればその通りって思うけど,一般論ではセミオートの方が狩猟にはいいんじゃないかなぁ.まあそれも私の考えだから筆者と似たようなこと言ってるのかも知れませんけど.笑 あと問題だと思ったのは,そのポンプアクションの写真がソードオフっぽいってことかな.笑

最後にこれは知らなかった話です.ダウンジャケットの下にセーターを着ていると,セーターにダウンが引き抜かれていって,セーターが羽根だらけになり,ダウンジャケットがやせていくとのことです.ですから,セーターとダウンジャケットを重ねる場合は,間に別なモノを着ないといけないらしい.私はそこまで寒いところには行かないし,ダウンジャケットの下は薄着だったりするので,そういう経験がないのですけど,そんな風になるんですねぇ.