週末猟師

休日に射撃や狩猟を楽しむ

Lee Hand Press を 30-06 で使ってみる (2)

続きです.前編はこちら. エクステンダーのシャフトを仮止めして抜いたので,改めて適切な位置で固定しましたが,このときは 1/2” のレンチがあればよいようです.が,ないので 13mm で代替して作業しました.モンキはもう嫌なんで....苦笑

 

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薬莢自体が脱亜鉛して赤っぽくなっていますが,さびているわけではありません.プライマーポケットはちょっと汚れていますが.

 

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次にプライマを装着します,今回は試行なので,使用済みのプライマを再度取り付けます.ダミーカートを作るわけです.プライマ取り付けは別のハンドツールがありますが,今回はあえて Hand Press Kit に同梱されている,RAM PRIME を使ってみます.

 

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最初についているカップはスモールプライマ用だったので,引っ張って抜きます.

 

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で,ラージプライマー用のに差し替えます.

 

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ライミング時はケースは上につくことになります.Bushing をダイに付けたので,シェルホルダを取り付けるのには別に Bushing が必要です.これは別売りです.もちろん Bushing を Press 側に付けたままにすれば不要ですが,Breech Lock を使ってみたかったので.笑

 

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ラムからシェルホルダを外してプッシュロッドを取り付けます.

 

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カチンと付くと思います.

 

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ブッシングの方にはシェルホルダのホルダ(笑)とシェルホルダを付けます.

 

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プライマはこんな風に押されてきます.

 

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ではぐいっと行きましょう

 

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はい,つきました.

 

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試行なので入れませんが,パウダーはこのあと入れることになります.そのためのファンネルは Kit に入っていましたね.次はシーティング.お試し 150gr の弾頭を付けてみます.

 

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長さを測ります.最初はもちろんちょい長めになるようにしてあります.

 

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シーティングダイのつまみをねじ込んでいって,深くシートするようにします.回すのはここですね.

 

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何回かねじ込み測りを繰り返して適切な長さになるようにして終了です.

さて Lee Hand Press の感想を述べてみたいと思います.まず,ライフルのサイジングはきついですね.力が要るため,Hand Press では怪我をする可能性があります.出来たとしても数個がいいところではないでしょうか.まさに修行といった感じです.苦笑 これは元々ピストルみたいにショルダーがない straight wall のケースに使うことを考えているようです.シーティング等は特に問題なく,単にサイジングの所だけ不満があります.ネックサイジングだけなら少しはマシかも知れませんが,それなら Lee Loader でもいいわけで..... あと Lee の die についてですが,力が非常にかかるエクステンションボールのシャフトが,あんな固定方法であることに驚きました.無理な力が加わると抜けるので,ダイが壊れないということなのでしょうか.シーティングに関しては調整つまみが固定できない点が良くないと思いますが,常に測りながら合わせこむ(締めていく)使い方をすると考えれば,合理的なつまみです.大きいので回しやすいです.

もちろん旅先用ハンドロード用品に使えるものとしてハンマーを併用する Lee Loader がありますが,あれはフルサイズがかけられません(ネックのみ).これが Hand Press なら原理的には出来ると言うことで買ってみたのですが,前述のようにその作業にとても力が必要な割に,ハンドルなどはエルゴデザインでもなんでもないため,手が滑って怪我をする可能性も考えられますし,ちょっとこれはライフル用には勧められないなぁと感じています.

しかし,サイジング以外は問題ないため,薬量をその場で決めるとか,安全を考慮してとか,事情はどうであれ装弾にしないで持ち運びたい場合で,薬莢のサイジングは済ませてあるなら,もちろん普通のプレスに比べて簡単ではありませんが,十分使えます.