週末猟師

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【勝手にFAQ】ドリルで薬莢の整形?

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ドリル 薬莢 整形
え?ドリルで薬莢を整形する??薬莢の整形と言えばサイジングかと思ったのですが,それにはドリルは使わないですからねぇ.あえて使うとすればトリミングのときでしょうか.ハンドロードをしたことがない方の疑問だと思うので,それを前提にお話ししましょう. 発砲しますと薬莢は膨らんで,太さ方向と長さ方向に伸びます.サイジングは薬莢のあるべき形状にするための金型(ダイ)に薬莢を圧入することで太さとショルダまでの長さを所定のサイズにするのですが,そのとき圧縮されて行き場のない金属はネックが伸びることで逃げます.すなわちネックは撃ったりサイジングするたびに少しずつ伸びていくわけです. あまり伸びますとチャンバーに収まらなくなって,場合によると発砲時の伸長で弾頭をクリンプし,異常高圧を発生させる原因となります.よって,ある程度の長さ以上になった場合は,必ずトリミングという作業によってネックを規定された長さまで短く削らなければなりません. サイジングはダイへの圧入で行いますから,プレスは使いますが,ドリルを使うことはありません.トリミングも case trimmer と呼ばれる,プチ旋盤のようなもので行うことが多いですが,わずかに削るだけなので手動でも出来ますし,ドリルにつけるタイプの道具もあります.例えば Lee の Case length gauge と Cutter and Lock Stad の組み合わせが一例です.
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これは手でやっていますが,左手で持っている部分はドリルにつけることが出来るようになっています.ただそれほど回転数もいらないし,トルクもかからないので,こんなのもあります.
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見て想像できると思いますが,ひもを引っ張ると薬莢が回るという仕掛けですね.笑 あとはドリルを使う状況って何かなぁ.散弾実包をロールクリンプするときに使うくらいしか思い浮かびません.
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もし,そういう意味じゃないよ~,ということであれば,コメントいただければ分かる範囲でお答えします.