週末猟師

休日に射撃や狩猟を楽しむ

【review】Winchester SXR

今更ですが今まで書いてなかったのでレビューしてみたいと思います.Winchester SXR というのは,中身は Browning BAR と同じな OEM と考えてよいかと思います.
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なので,回転に関しての信頼性については問題なさそうです.実際に撃ってみた範囲では減装弾でない限りは回転不良はありませんでした. このライフルはいくつかのバリエーションがあるようですが,うちのはバチュー(battue)というサイトがリア(照門)についています.この部分は固定されており,調整するのはフロントサイト(照星)です.現時点での用途は近射の猪ですので,バチューサイトは狙いやすい部類に入るのではないかと思われます. 今のサイトの設定は吊りのままで,50mではこんな感じです.
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黒いのが照門,オレンジが照星です.そして弾が行くのは立射の場合は水色の部分です.上手な人ならもっとまとまるでしょうけど. ところで以前 SXR は射撃には向かないと書きましたが,その理由を述べたいと思います.射撃場では一発装填,一発発射が基本ですよね.ですから,横から一発放り込んで,閉鎖するというのが普通だと思います.ところが SXR はマガジンに弾が入った状態でないと閉鎖しないのです.ですから,マガジンに一発装填し,それを装着して閉鎖,射撃後はまたマガジンを外して,そこに弾を込める,というサイクルになるわけです.(セミオート銃には他にもこのような仕組みのモデルがありますので,SXRだけの問題ではありません.) 猟場ならそれでも問題ないでしょうが,射撃場ではこの部分(撃つたびにわざわざマガジンを脱着装填すること)が手間です.それでも一人で撃ってる分には面倒なだけですが,動的などで順番に撃つような場合は,自分だけ妙に時間がかかる,みたいな感じになってしまうわけです. あとマガジンは脱着式ですが,もともとは蝶番で銃に付いていたような構造になっており,底の部分と弾の入る筒の部分が外れるようになっています.バネで止まっていますが,マガジンを頻繁に脱着操作すると,何かのきっかけでここが外れてしまうことがあるのです.これが外れてしまうとマガジンが取り付けられなくなりますので困ったことになる,という難点があります.(もちろん直せるが,手間が掛かるのでグループでの射撃中にこれが起こるとみなさんをお待たせしてしまう) この銃はそれほど使ってない(まだ数百発)ので,要するに数百回しかマガジン脱着はしてないことになりますが,それでもこの状態ですから,よほど猟にしか使わないというのでもない限りは,日本ではあまりお勧めできない気がします.とはいえ,銃自体には問題なく,あまり持っている人もいないモデルですから,そういう意味での選択はアリかも知れません.笑