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【勝手にFAQ】クレー装弾の違い

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クレー装弾+違い
いろんな弾が売られているけど,どう違うかってことですね.

まず号数と散弾量はいいですよね.それは見れば分かる当然の違いで,ここでは聞かれていないでしょう.例えばトラップなら7半の24gが普通だと思いますが,それらが同じでもブランドによってどう違うかですね.

実は結構違います.まず散弾(の粒)ですね.上質なものは粒が揃っていてきれいな球になっていますが,安価なモノはこの辺りが結構杜撰です.散弾は球でないと空気抵抗の受け方が角度で変わりますから,弾道が安定しません.結局開き具合にムラが出てくる可能性があります.散弾は柔らかいと発射時に変形する可能性があるので,アンチモンを加えて硬度を上げたりするのですが,これはコストに直結します(アンチモンは鉛の十倍くらいの値段).また張り付かないようにするなど表面処理にも工夫があると思います.

ついでワッズの構造です.(散弾に対する)ショックを和らげるためのクッションの構造もありますが,特にカップの設計は散弾のパターン形成に多大な影響があります.ここをしっかりと,かつ安定して作れているかは品質に関わります.当然品質が高いものは単価も上がるでしょう.

火薬も燃焼安定性が求められますし,ワッズや薬莢構造との相性もあります.ちなみに良い弾は燃えかすが少ない傾向があります.今年で製造終了しちゃいますが,Nike などはボア掃除がいらないくらいきれいですよね.

薬莢自体にも違いがあります.慣れないと見分けが付かないかも知れませんが,薬莢の底の部分(ベースワッド)が薬莢側面と一体形成になっているものと,別部品になっているものがあります.設計にもよりますが,前者の方が薬量が少なくて済む傾向にあるのでショックが軽くなる可能性があります.反面,コスト面では不利のようです.

クリンプは6枚折りと8枚折りがありますが,これらはコストではなく(どちらも変わらない),薬莢,火薬,ワッズの組み合わせで最適なパターンができる腔圧を生み出すためにはどちらがよいかで決まります.

結局手間を掛けずに品質管理もほどほどに作れば安くできますし,手間を掛けてよいパターンを安定して生み出すように作れば高くなります.装弾の値段の差は大体このようなことから生まれてくるのだと考えてよいと思います.

ただ値段が倍だから点数も倍になるというような差はありませんから,安い弾で撃ちまくった方がいいという人もいれば,それほどたくさん撃たないのだから値段の差はそれほど気にしないという人もいるでしょう.結局自分の好きな弾を使えばよいということです,特に最初はいろいろ試せば良いと思います.ただいろんなブランドの弾を1ラウンド中に混ぜて撃つ実験をしたら,少なくとも私の場合は点数が悪くなりました.笑 ある程度経験を積むと,値段によらず好みの装弾が決まってくるのではないかと思います.