週末猟師

休日に射撃や狩猟を楽しむ

リローディングプレスを銀銃で買うなら

銀座銃砲(以下銀銃)からカタログが届きました.銀銃はライフル競技専門のお店なので,私には縁がないと思いきや,ライフル弾頭をまとめ買いするときの割引率がよいので,たまに使うのです.逆に言うとライフル競技と,私のような実猟&気楽にペシペシ撃ちの共通項ってそのくらいかも.笑

 

カタログを見ていますと,このご時世だからでしょう,弾頭,火薬,雷管などことごとく空欄(品切れ表示)になっていたりしてさみしい限りです.

 

ちなみにリローディング用品も少々扱っていますから,海外通販にアレルギーのある方がこの手の用品を購入するなら選択肢の一つかなと思います.今回のカタログによると,例えばプレスに注目すると,以下のような品揃えとなっています.

 

①レディング・ウルトラマグ

 


(銀銃のコメント)付属のチューブにはデキャップされた雷管が溜まります。ほぼ確実にデキャップされた雷管を回収できる機構になっています。重量があるプレスはリローディングを楽にします。机にボルト等で固定してご使用ください。 


②RCBS・ロックチャッカー(RCIV)

 



(銀銃のコメント)もっともポピュラーなプレスです。開口部が大きいため、作業が容易に行えます。マグナム口径にも対応可能です。机にボルト等で固定してご使用ください。 

 

③Lee ブリーチロック

 


(銀銃のコメント)指を挟まないように 落下動作がない独自のレバーです。 開口部が広く左右どちらの手でも作業しやすいのが特徴です。 机にボルト等で固定してご使用ください。 


④Lee ハンドプレス

 


(銀銃のコメント)広い作業スペースを確保できない方などにオススメです。 机に固定する必要なく、リローディングできます。フルリサイズはかなり力が掛かりますのでオススメしません。 万力にはさんで使用することも可能です。


4種類扱ってますけども,私たちのように狩猟用大口径ライフルのボトルネック薬莢に使う場合には,後者2つは正直不適かと思います.理由はいずれもアルミ製だからです.もちろんピストルには十分ですが,ピストルに比べ薬莢が大きいライフル用に対しては強度が低いです.またレバレージ(テコ比)もプレス本体の強度に応じたものになるため,操作も重くなります.もちろんネックサイズのみならなんとかなるでしょうけど,大口径ライフルを使う限りはいつまでもフルサイズを掛けないわけにはいかないですから,やはり鋳鉄製(cast iron)がよいかと.

 

掲載されている販売価格は会員向けなのでここでは示しませんが,比率なら問題ないかな?Lee ハンドプレスを基準(=1)としたとき,ブリーチロックが 1.2,RCIV は 3.1,Redding が 4.3 くらいです.ついブリーチロックに手が出そうになるかも知れませんけど,もし選択肢がこれだけだったら 30-06 クラスまでに使う限りは間違いなく RCIV 一択かなと.もちろんバカでかいマグナムを作る人は別としてです.あと米国内での一般的な流通価格から見た比率的には,銀銃の価格設定は Lee の二種類は割高,RCBS は割安,Redding はもうちょい割安って感じに見えますね.まあ元値が Lee は安いから仕方ないか.運賃とかは安かろうが高かろうが一緒ですからね.

 

ところでプレスのようなものは,大は小を兼ねるというのは決して間違ってはいませんけども,ウルトラマグはリンクがダイの下につながっているため,側方からの扱いがしにくいと思います.なので,本当に大きなマグナムを扱うのでもない限りは,無駄に大きいだけなのではないかなと.例えて言えば,内地の山で猪を拾いに軽トラでいくところを,ダンプで入るみたいな感じかな.笑 ただしウルトラマグの方がレバレージが大きいはずなので,変位量(レバー操作で手を動かす距離)は大きくても,その分掛ける力は小さくて済むようにはなっていると思いますから,力がないという人にはウルトラマグという選択肢もありなのかなとは思います.とはいえ,普通の大人の男性なら,この選択肢でいけば RCIV じゃないかなぁ.

 

www.ginzagun.com