薬莢のネック(弾頭を保持する部分)は発砲したときはもちろんのこと,リサイズ時にも伸ばされる方向に力を受けます.そのためリサイズ後にもロットからサンプルを抜き取ってケースゲージで確認します.やり方は Step 3 のヘッドスペースの確認と同じです. まずケースゲージに入れます.
こんな風に入りますね.
違うのは見るのがネック側だってことですね.雷管側を押し込むようにして確認します.
溝との位置関係が大事です.
こんな風に凹んでいれば問題ないですが,溝から出ている場合は注意深く見ます.
上から出ていると長すぎと言うことです.微妙な場合は定規などで当たらないか確認します.
出っ張っているようなら,ネックを削るトリミングをします. なお長すぎるとどうなるかというと,発砲時にマウスが伸びて throat (弾頭が入る部分,ネックの部分より一段細くなっている)に達すると弾頭を挟み込むようになってしまい,異状高圧が発生します.ただ実際の銃の薬室は余裕を持って製造されているので,基準を超えたから即危ないということにはなりません.しかし,我々アマチュアは本当に越えてはいけない一線より余裕を持って手前にいるべきなので,一応このゲージを超えたらトリミングするというのがよいと考えます.
動画にしました
【リロードの実際シリーズ・目次ページ】
Step 12:クリンプ(掲載予定)