週末猟師

休日に射撃や狩猟を楽しむ

【リロードの実際】 Step 1: Decapping (使用済雷管の除去)

うちではタンブラーを使っていないので,薬莢は(必ずしも毎回ではありませんが)洗浄作業します.その際,使用済み雷管が外されていた方が洗浄乾燥の都合が良いので最初にデキャップを行います. 使用した薬莢を新品と比べてみましょう.

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左が新品ですが,確かに耀き方が若干違いますね.特にマウス部分が汚れています.試しに拭いてみましょう.

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このように火薬の燃えかすがこびりついています.上からのぞくと....

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右が使用済みですが,当然ながら中まで真っ黒ですね. さてデキャッピングはサイジングダイでも行えますが,汚れた薬莢をそのままサイジングするとダイが傷つくので,デキャッピングダイを使います.うちではこれに Hornady Lock-N-Load Bushing を使っています.

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デキャッピングダイはユニバーサルサイズになっていて,要するにケース外部には接触しませんから,傷がつく恐れもありません.ちなみにプレスには Hornady LNL Conversion をつけています.

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まず Conversion の嵌合する相手である Bushing をはめこんでおきます.これを使わない場合は,そのまま次に行きます.

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ラムにはシェルホルダをつけておきます.

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パチンとはまります.開口部は座っている側に向けておくと良いですね.

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次いでダイですが,ロックリングをあげておいてから,Bushing にねじ込んでいきます.

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ねじ込んでいくとシェルホルダに近づいていきます.

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完全に上げたシェルホルダに接触して止まるまでダイを締めます.ただしサイジングやシーティングと違って,雷管さえ抜ければよいので,それほど厳密ではありません.

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ダイをロックするためのロックリングを締めていきます.

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このロックリングは動かないように固定するネジが着いていますが,そこまでしなくてもいいかなと思います.

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さてでは作業に入りましょう.まずは薬莢をよく見てダメージなどないか確認します.

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OKであればその薬莢をシェルホルダにセットします.作業しやすい角度にシェルホルダを回転させておきましょう.

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ゆっくりとハンドルをさげていきます.

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ラムが上がっていき,

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パチンとかピーンと言う音と共に雷管が外れて落ちます.

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ちゃんと取れましたね.

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この調子でどんどんやっていきます.落としたりしないようにケースとかにいれていきます.

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百個も作業すると,廃雷管入れもいっぱいになります.

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手も黒くなりますね.

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この内容の動画をアップロードしました.


【リロードの実際シリーズ・目次ページ

Step 1: 使用済雷管の除去

Step 2: 薬莢の洗浄と乾燥

Step 3: ヘッドスペースの確認

Step 4a: ネックサイズをかける

Step 4b: フルサイズをかける

Step 5: ネック長の確認

Step 6: トリミング  

Step 7: バリ取り

Step 8: プライマポケットのクリーニング

Step 9: 雷管装着

Step 10a: 推進薬装填

Step 10b: パウダーメジャーを使った推進薬装填

Step 11:弾頭装着

Step 12:クリンプ(掲載予定)