Step 5 でネック長が伸びていることが分かった場合はトリミングします.ロットからいくつか抜いてサンプリングして決めても良いですし,例えば3回に1回やるというのも手かなとは思います. まずネック側がどの程度伸びているのか測ってみましょう.
30-06 の trim-to-length は 2.484" ですので,2.502" って結構長いですよね.トリミング決定. 使用するのは Forster のトリマーです.似たような製品は各社から出ているのですが,微妙に使い勝手なども違うので,好みで選ぶと良いでしょう.
左側のコレットで薬莢を固定します.そのときにマウス側のパイロットにまっすぐ入るようにします.パイロット側を入れてからコレットを締める方法もあります.
ハンドルを回して削ります.
どこまで削るかはストッパーの位置で決まりますが,これはトライアンドエラーを繰り返して少しずつ削っていき,調整します.調整した後は,切削の終了は音でも分かりますし,このストッパーの出っ張っているネジとホルダの間の隙間でも判断できます.隙間というのはこの部分です.
これが削り終わるとこうなります.
終わったら外します.マウスが綺麗に削れていることが分かります.
ちなみにハンドツールでもトリマーはあります.こういう感じのものです.
左からシェルホルダ,ケースゲージ,カッターです.まずカッターにケースゲージをとりつけます.ゲージはキャリバー毎に専用品があります.
奥までねじ込みます.
シェルホルダに薬莢を取り付けます.
マウスからケースゲージを入れていきます.
この状態でカッターを回せば削れます.
またシェルホルダは電動ドリルに取り付けて切削することも出来ます.終わるとやはり平らになっています.
バリが出ているのが分かるでしょうか?
この部分は削っておかないと危ないので,バリ取りをします.この行程は Step 7 で説明します.
動画にしてみました.Forster のトリマーを使ったトリミングはこちら. またハンドツールをつかったトリミングはこちらです.
【リロードの実際シリーズ・目次ページ】
Step 12:クリンプ(掲載予定)