Bullet Casting
鋳造弾頭はやはりドライブバンドが長めな方が精度がいいというのは理論的にも経験的にも理解してはいるのですが,それでも出来るだけ軽い弾頭の方が省資源?なのでこんなモールドを去年仕入れておりました.RCBS 115gr SP です. 重量級のモールドも用意した…
今回の検索ワードはこちら 鉛+キャスト+アンチモン 収縮鉛は凝固時に3%ほど収縮します.このためキャストするときの型離れがよいのですが,アンチモンは逆に1%ほど膨張するため,これらの合金は鉛ほどは収縮しなくなります.アンチモンを増やしていき,鉛が …
今回の検索ワードはこちら. RCBS+サボット RCBS はスラグモールドのラインナップはありません.しかし Minie を使う方法はありそうです.これはいわゆるミニエー銃の弾ということですが,径を選べばいけそうです.とはいえ,12GA での選択肢はありませ…
グリーンヒルの式からそんなこんなでもっと重い弾がよさそうってことが分かったわけですけど,具体的にはどのくらいにしましょうか. .308 cal. の twist 1:10" の場合に最適な弾頭長は 1.42" でした.手持ちの弾頭で一番これに近かったのが Barnes TTSX 180…
今回の検索キーワードはこちら. サボット+弾頭+リロード+鋳型 最近スラグ鋳造はやってないのですが,設備だけはあるので一応紹介します. スラグ弾頭の鋳型は手に入りやすいところでは Lyman と Lee が出しています.まず話を 12GA に絞って Lyman のを見ま…
近所に伸銅屋さんがあるのですが,小売りしていることが分かったので行ってみました.行きつけの DIY ショップには 0.3mm より厚いものしかなく,その打ち抜きが大変だったものですから,薄いのを探していたところが,このお店には 0.2mm 厚がありましたので…
ライフルがあればいいやと,全然ご無沙汰なスラグですが,猟関係で誘われた射撃会に急遽でることになりまして,スラグ弾が必要になりました. モールドは Lyman の foster slug 475gr と sabot slug 525gr を持っているのですが,実はハーフライフル銃を持っ…
前に書いたように ogive が短い方が良く当たるようなのですが,手持ちのモールドは 170 gr という割と重い弾頭のため,ペシペシ撃ちには向きません.だからといってワッドカッターにいくのもなんだなぁとか思いつつ,軽い弾頭を探してみました. で,とりあ…
30 cal. の弾頭の在庫がさみしくなったので鋳造することにしました.うちにある 30 cal. のモールドは現在のところ以下の二種のみです.一つは Lyman 311291 ラウンドノーズの 170 gr. で割と昔からあるファンの多いタイプです.もう一つは RCBS 82022 Spit…
ガスチェックを作るときに,最初円板を切り出すのですが,これが結構硬いのです.で,銅において応力解消の為ですが焼き鈍しが 200 ℃,1時間くらいで行えると言うことなので,もしかしたら少しくらいは変わるかも?と思ってやってみました.230℃に設定し…
鋳造弾頭は若干大きめに出来るということは以前触れたと思います.合金の組成や鋳造温度によって収縮度は異なるため,これを所定の大きさに揃えることが必要になります.これがサイザーで,ライフルに使う鋳造弾には必須の作業なわけです. 私はこれに Lyman…
大昔の論文を見ていたら鉛合金の時効硬化に関する記述がありました.もちろん鋳造弾頭に関する研究結果ではないのですが,物性としては参考になりますので書いてみたいと思います. と,その前に時効硬化について説明しておかないといけませんね.合金を焼き…
Patmarlins の gas check forming die を使用してガスチェックを作っている様子の動画を作成しました.ご参考になれば幸いです.この上でみると右が切れちゃうかも知れないので youtube で見るといいかも知れません.一応 HD でアップロードしています.あと…
自家鋳造していると,原料となる鉛合金を如何にして安価に入手するかということに興味が出てきます.使わなくなったカーバッテリーがいくつかあれば,分解してこの電極を使えないだろうかなんて考えなくもありません. しかしこれは致死性の問題を引き起こす…
手持ちのアルミ板や銅板がなくなったら買わないといけません.そうなると一個1円くらいかかってしまう可能性があります.そこでアルミ缶を切り開いて作ればタダだということで挑戦してみました. まずアルミ缶を切り開き,カッターで 11mm 幅のストリップを…
普通はルーブサイザーで一工程で終わるガスチェックの装着ですが,たまに斜めになることがあります.見にくいかも知れませんが,これ斜めになってます. こんな場合はルーブサイザーに付属のチェックシータ―を使います.これを下のネジにかぶせます. これは…
仕上げというのは簡単に言うとルーブサイザーにかける,ということです.これはどういうことかと言いますと三つの工程が含まれています. まずはサイジング.鋳型で鋳造した弾頭は普通は直径が規定より少し大きめになっています.これをサイザーにかけて決ま…
円板を切り出したら,今度はお皿状に成形します.まずラムを上げます. そして上側のネジを締めます.これはそこそこ強めに締め込む必要があります. そのあとラム側のネジを緩めます. するとシャフトは上のダイに接続された状態になります. 写真を撮るの…
(1)でダイの取り付けは終わりました. この状態はシャフトが上に付いてますので,ラムを上げて,ラム側のダイのネジを締め込みます. ぐいぐいっと...といってもこっちはそんなに強く締めなくても大丈夫. で,上側は緩めます. するとシャフトがラム側に結…
詳しくは今後少しずつ撮影して説明したいと思いますが,ここではまず全工程の流れだけ説明します. 【工程1】 弾頭鋳造 lead melter (pot) で鉛などを加熱融解します. もちろん鍋で溶かして,柄杓(dipper)ですくって型(モールド)に流し込むことも出来るの…
Gas check を作るためのダイはここでは Patmarlins の Checkmaker を使います.開梱すると中身はこんな感じです. サンプルのガスチェックや予備のネジ,成形したガスチェックを簡単に外すためのキー(L型のです)などが一緒に入っています. このままではプ…
今まで弾頭は鋳造しただけで,ルーブサイザーは通していませんでした.今回はその工程を試行し,実際に使用できる弾頭が完成しましたので,そのお話. ルーブサイザーを使うのが初めてなので,加圧したルーブ口から水のようなものが出たりしましたが,なんと…
製造機械の入れ替えがあったらしく,納入まで時間がかかってしまいましたが,ようやく Patmarlins の checkmaker が届きました. 材料としてはとりあえず手持ちの銅板 0.3mm とアルミ板 0.4mm で試してみます.あとは Plain Base だとジュース缶(大体 0.1mm…
以前こちらでライフル弾のモールドには二種類あるということを書きました.それはガスチェックを付けるようになっているか,そうでないかという分類です.具体的にどう違うかというと,弾尾の太さが違います.ガスチェックを付けないものは,底が口径と同じ…
こちらで説明しました通り,弾頭を鉛合金で作る場合は,その硬度が弾頭の出せる弾速と相関があるため,是非計測する必要があります.もちろん合金を作る場合に,割合をきちんと決めていれば測らなくても硬度は大体分かるものの,私の場合はあまり気にしない…
ホワイトメタルが入荷したので,鉛と混ぜて鋳造してみました. 三種類作りました.ルーブサイザーの部品も届いてはいるのですが,ガスチェックのダイがまだ来ていないため,弾頭の完成はまだ先になりそうです.バリカタにしてガスチェックなしにして更に弱装…
うちでは鋳造弾頭は鉛合金で作っています.純粋な鉛はスラグでは使ってましたが,ライフルには柔らかすぎるので,これに錫,アンチモンなどを加え,硬度を上げます.材質としての強度は硬度とは別の概念ですが,鉛がある程度入っている合金ではこれらの間に…
善(?)は急げとばかりに発注してみました. きれいにするにはやはり錫なども足した方がよいとのアドバイスがありましたが,モールドの温度管理も考えたいと思います.PID には手がまだ出ませんが,簡易型の放射温度計があるので,出来ることはまだあると思…
前エントリで鋳造した弾頭は,散弾(鉛とアンチモンの合金)を純鉛に加えてはいますが,基本的にはほぼ純鉛といってよい割合でした.鉛は固化するとき体積の変化率がそこそこあるようなので,鋳造後水冷する方法だとどうしても ogive がきれいに出ないかも知…
早速試作してみました. スラグの場合はモールドが暖まるまで4,5発でよかったのですが,ライフルの場合は弾頭が小さいからかなかなかヒケがひけません.苦笑 横の鉛直面は sizer を通すので少しくらい問題なさそうですが,ogive の部分は綺麗じゃないとで…