週末猟師

休日に射撃や狩猟を楽しむ

【リローディング用品を揃える】2・ダイを考える

Lee Loader はそれ本体がダイですが,他のプレスを選んだ場合は別途キャリバーにあったダイが必要です.こんな感じの物です.

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大きさは標準が決まっていて,このタイプならどこも同じ 7/8"-14 です.ネジ式でない Wilson あたりのダイはプレスの形式が違って,ベンチレストでは一般的みたいですが,ここではとりあげません. さて標準のダイはいろんな会社が出していますが,有名どころでは (1)RCBS (2)Redding (3)Lee (4)Lyman (5)Hornady あたりでしょうか.この中で更にメジャーなのは上三つだと思うのですが,RCBS を標準とすれば,Redding は若干ですがより精密な感じ,Lee は安い感じです.ダイは一番重要なので,私だったらここは Redding を選びますね. 最初はセットで買っておくのがよいですが,基本となるのはこの二つからなるセットです.

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FL というのはフルレングスサイジングダイ,ST はシーティングダイです.FL で薬莢を整形し,プライマーを除去,ST で弾頭を設定した深さでとりつけます.なお弾頭のクリンプは ST の取り付け深さで付けるか否かを設定できます. あとはネックサイズダイ(NK)というのがあって,これは薬莢のネックの部分だけサイジングする(+プライマ除去)ものです.ある銃で使用した薬莢は,数回の使用なら膨らんでもその銃の薬室には入るため,弾頭を保持する部分だけサイジングすることも多いです.ただし自動銃や他の銃で使用した物は入らないことがありますし,同じボルト銃でも何回か使用すれば薬室とのクリアランスが取れなくなって入らなくなりますから,いずれにしても FL は持っていないといけません. 3ダイセットというのは,FL と ST という基本セットに,上で説明した NK を加えた物です.(Redding では Delux Die Set と呼んでいます)

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というわけで,ボルト式なら3ダイセットもしくは2ダイセット,セミオートなら2ダイセットを使用するケースにあわせて用意すればよいと思います.が,まああとで NK だけ欲しくなっても面倒なので,最初から3ダイセットにしておくのが無難かも知れません. あとは ST でマイクロメータがついたタイプがあります.こんな形(参考)です.

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シーティングをミクロン単位でこだわる人には必要かも知れませんが,ついていなくてもサブミリ単位での調整は普通に出来ますし,こだわるならケースの整形もそれ以上の精度でやらないと意味がなくなるので,非常にこだわる人でない限りは普通のタイプでよいのではないかと思います.(将来的にこだわる予定の人でも,どの程度まで行くか決まってないなら最初は普通のを買ってから,少しずつ自分のセットにしていくのがいいと思います.)


【リローディング用品を揃えるシリーズ目次】

  1. プレスを考える
  2. ダイを考える
  3. その他のプレス関連材
  4. ブラスクリーニング関連
  5. プライマポケット掃除とサイジング
  6. プライミング
  7. サイズ確認
  8. トリミング
  9. パウダーチャージ(推進薬装填)
  10. シーティング(弾頭装着)
  11. 買ってみよう(海外通販)
  12. ちょい足し便利グッズ(1)
  13. ちょい足し便利グッズ(2)
  14. 安全グッズ